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「ボードゲーム病院をつくろう」について

この記事の内容

ボードゲーム病院をつくろうという作品について

「ボードゲーム病院をつくろう」は、地域から選ばれる病院を目指し作っていく「経営シミュレーションゲーム」として制作した作品です。体験型作品として、遊ぶことを通して、病院が抱える課題やより良い病院になるための工夫、医療機関と人と地域とがどのように関わりあうかなど、プレイヤー個々が自由に発想し、感じ、考える機会を創出することを目的として制作されました。

また、この作品の中には、実際に医療現場で行われている事柄が多く組み込まれているため、娯楽としてのゲームプレイだけでなく、学生や医療者への教育ツールとしてもご活用いただける可能性を秘めています。ぜひ、様々な活用方法について、場の企画者、そしてプレイヤー同士で意見を交わしていただければと思います

神戸 翼

この作品の内容物

地域ボード

・地域ボードA(A3):1枚
・地域ボードB(A4):1枚

・地域ボード「情報交換会」(A5):1枚

病院ボード

・病院ボード:4枚

病院ダッシュボード

・病院ダッシュボード:5種類
 ・金庫:4枚
 ・記録倉庫:4枚
 ・患者の記録:4枚
 ・職員の記録:4枚
 ・自己研鑽の記録と離職採用:4枚

ストーン

・患者ストーン:120個、患者ストーン×10:60個
・医師ストーン:40個、医師ストーン×10:4個
・看護師ストーン:100個、看護師ストーン×10:10個
・医療技術職ストーン:100個、医療技術職ストーン×10:10個
・事務職ストーン:40個、事務職ストーン×10:4個
・お金ストーン:100個、お金ストーン×10:100個
・⭐︎ストーン:100個
・研鑽ストーン:40個
・年数ストーン:12個
・行わないストーン:10個
・actionストーン赤・青・黄緑・紫:各3個
・採用完了ストーン赤・青・黄緑・紫:各1個
・病院ストーン赤・青・黄緑・紫:各3個

病院コマ

・病院コマ(赤・青・黄緑・紫):各1個

病院キューブ

・病院キューブ(赤・青・黄緑・紫):各3個
・現在キューブ(橙):1個

ゲームカード

・外部環境カード(13種類):各1枚
・地域環境カード(24種類):各1枚
・事業カード(30種類):各4枚
・ミッションカード(4種類):各2枚
・院内イベントカード(12種類): 各2枚 ※「適時調査が入る」のみ4枚
・ヒト戦略カード(19種類):各1枚
・モノ戦略カード(16種類):各1枚
・カネ戦略カード(17種類):各1枚
・情報戦略カード(20種類):各1枚 ※「BCPの構築と運用」「医療連携体制の構築準備」のみ4枚
・複合戦略カード(3種類):各1枚
・潜在能力カード(5種類):各2枚

全163種類

施設基準表

ルールカード

・goalカード(4種類):各1枚
・プレイモードカード(5種類):各1枚
・お祝い金について:1枚

作品を楽しむヒント

「ボードゲーム病院をつくろう」を楽しむためのヒントが幾つかあります。ぜひ読んでいただき、自分だけのオリジナルな病院をつくっていただければと思います。長い病院経営の旅路の仮想体験。果たしてどのような病院ができるのかとても楽しみですね。

極意1「目的に向けてgoal(目標)を設定する」

・今回のゲームプレイでは地域で選ばれる病院を目指します。
・その目的に向けて、何の指標を用いてgoal(目標)とするか決めましょう。
・患者数・評判数・職員数・お金の4種類の指標がそれぞれgoalカードとなっています。
・尚、はじめて行う場合は「患者数」で行ってください。

極意2「事業を配置する」

・事業は全部で30種類のカードになっています。
・自身の病院ボードへ配置することで、世界に1つだけの自分の病院を作ることができます。
・ただ、それぞれの事業カードには、配置基準があるため、基準を守って配置してください。

極意3「戦略を駆使して事業を育てる」

・事業は戦略カードを院内に配置することで、⭐️が付与され、事業の質が向上します。
・⭐️はヒト・モノ・カネ・情報の4つのいずれかまたは複数に付与できます。(※1)
・⭐️が付与されることで事業は追加効果として何かしらのストーンが付与されます。(※1)
・四つ星の質の高い事業を目指しましょう。(※1)

極意4「ミッションを掲げて事業を育てる」

・事業はミッションカード(院長室)を院内に配置することで、⭐️が付与され、事業の質が向上します。
・極意3の(※1)と同様。

極意5「自己研鑽を重ねて潜在能力を発揮する」

・自己研鑽を行うことで、自己研鑽ストーンが貯まります。
・また上級の職員を雇うことでも自己研鑽ストーンが貯まります。
・自己研鑽ストーンが20貯まると、潜在能力カード(全5種)を1枚引くことができ、超越的な能力を発揮できます。
・自己研鑽を行い、潜在能力を発揮し、有利に病院作りを行いましょう。

極意6「病院として外部環境変化に対処する」

・外部環境変化はすべての病院に大きな影響を与えます。
・ランダムに外部環境カードが出る可能性がありますので、変化に耐えうる運営を行いましょう。

極意7「病院として地域環境変化に対処しBCPで自然災害を予防する」

・地域環境変化は地域にある病院に大きな影響を与えます。
・ランダムに地域環境カードが出る可能性がありますので、変化に耐えうる運営を行いましょう。
・また、自然災害の対策として、事前にBCPの整備を行い備えることが重要です。

極意8「突発的な院内イベントに対応する」

・院内では時に予期しないイベントが発生し、現場が混乱します。
・ランダムに院内イベントカードが出る可能性がありますので、イベントに耐えうる運営を行いましょう。

極意9「収支計算をして売上とコスト意識を持つ」

・患者には、重たい患者と軽い患者の2種類があり、その患者数が売上につながります。
・職員には、医師、看護師、医療技術職、事務職の4種類と上級・一般の2ランクがあり、それぞれの人員維持のためにはコストがかかります。
・事業には、維持するためのランニングコストがかかります。
・これらの売上とコストを計算(収支計算)し、健全な経営を目指しましょう。

極意10「お金が足りない場合は借入する」

・事業を行うためには多くのお金がかかります。
・もし手元の資金が足りない場合は、借入(借金)を行い事業を行うことが可能です。
・ただし、それは評判とのトレードオフとなることをご理解ください。
・そして、銀行の貸しはがしや貸し渋りなどの地域環境変化が起きる可能性もあります。
・また、最後の総決算時に借金状態の場合は、事業撤退が必要となります。ご利用は計画的に行いましょう。

極意11「病院としての評判を伸ばす」

・病院にとって評判はとても大事です。
・評判が上がることで、患者数が増えます。
・評判が上がることで、離職率が減ります。
・評判がないと借入ができません。
・だから評判はとても大事な要素となります。

極意12「離職者数に応じて採用活動を行う」

・離職者が出るとその人数だけ病院は採用をしないといけません。
・そして、新たな採用コストがかかります。
・評判を上げて、離職率が減少するように心掛けましょう。

極意13「情報交換会に参加して情報を得る」

・情報交換会が定期的に開催されます。
・参加は任意ですが、参加することで戦略カードを最大3枚まで取得できる可能性があります。
・積極的に参加することは戦略カードの手札を増やすことに繋がり、運営が円滑になります。

極意14「院内体制を整え他院との連携体制を組む」

・他院と連携体制を構築することで病院づくりが容易になります。
・具体的には、他の病院と検査室などの事業を共有することができ、配置基準が緩和されます。
・これにより、病棟などのハードルの高い事業が可能です。
・まずは戦略カード「医療連携体制の構築準備」を院内に配置しましょう。

カードに記載されているマークの説明

ゲームプレイ準備

「ボードゲーム病院をつくろう」を楽しむための準備として、次の8つのStepを行います。

ボードの配置

STEP
「地域ボード」と「情報交換会の会場」を参加プレイヤーの真ん中に配置します。

STEP
「病院ボード」と「病院ダッシュボード(5種類)」を各プレイヤーの目の前に配置します。

病院ボードの準備

STEP
各プレイヤーは「病院コマ」を1つ選びます。
STEP
病院コマと同色の「病院キューブ」3個と「アクションストーン」3枚と「採用完了ストーン」1枚ずつを手元に置きます。

地域ボードの準備

STEP
地域ボードの「地域の患者プール」に患者ストーンを適当な数配置し、ゲーム中も適宜補充します。
STEP
全プレイヤーで相談して「プレイモード」カードの中からプレイモードを1つ選び、「地域ボード」にカードを配置します。

<プレイモードの種類>

モードプレイターン想定時間使わないカード1ターン目の手札
Level.1チュートリアルモード4ターン30分〜院内イベント、外部環境、地域環境、潜在能力外来診察室、処置室、X線検査室、トイレ、受付・会計・事務室、戦略カードいずれか1枚、ミッションカードいずれか1枚の計7枚
Level.2新人経営層モード7ターン90分〜外部環境、地域環境、潜在能力同上
Level.3一人前経営層モード10ターン120分〜なし同上
Level.4上級経営層モード10ターン120分〜なし指定なし(山札より7枚引く)
Level.5超上級経営層モード♾️♾️なし指定なし(山札より7枚引く)

またプレイモードカード内容に応じて次の2つを行います。

Step6-1. 山札を作る

地域ボードの「1。手札を得る」の欄に山札を作ります。山札は、事業カード、潜在能力カード、それ以外のカードでそれぞれ山を作ります。尚、Level1,2のプレイモードでは、「山札より除外」するカードがあります

Step6-2. 行わないストーンの配置

地域ボードに「行わないストーン」を配置します。(Level.1とLevel.2のプレイモードのみ実施。)

Level.1 「チュートリアルモード」
Level.2 「新人経営層モード」
STEP
全プレイヤーで相談し、「Goalカード」の中から今回設定するGoalを1枚選び、「地域ボード」へ配置します。尚、初めて行う場合は、「患者数」で行なってください。
STEP
「地域ボード」のガントチャートの「1」に現在キューブ(橙)を配置します。以降は、毎ターン活動終了後、横へ1マスずつスライドします。


これで準備完了です。それでは、病院づくりを始めましょう。

ゲームの進行(Level.1,2のプレイモードで遊ぶ)

※Level.3,4,5のプレイモードの遊び方は現在準備中です。
※Level.1,2のプレイモードでは、潜在能力の発揮、地域環境の変化、外部環境の変化は発生しません。ボードゲーム病院をつくろうを余すことなく体感いただくためには、Level.1プレイモード後にLevel.3モードを実施いただくことをおすすめしております。

1ターン目

開業おめでとうございます。いよいよ病院づくりがスタートです。
まずは自身の病院の名前を決めて、その後、下記順番で病院づくりを行っていきます。

2ターン目

3ターン目

4ターン目

5、6、7ターン目(Level.2の場合)

ゲームの終了、そして最後に

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この記事を書いた人

SOKEN.webの管理者。臨床検査技師免許取得後、製薬関連企業に就職。その後、海外留学、大学院進学、コンサルティングファーム、大手医療法人の経営戦略・政策責任者を経て、医療経営と医療政策を軸にしたシンクタンクを起業、現在に至る。慶應MHM、早稲田MPMホルダー。専門は医療経営、医療政策、医療ITなど。大学では非常勤講師として医療リスクマネジメントなどを教え、国会議員の政策アドバイザーも務める。

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